簡易金型

プラスチック製品の量産


プラスチック製品を大量に生産する場合には金型を製作し、その型に樹脂を流し込み、量産成形を行います。
熱可塑性のプラスチック製品を大量生産するための金型は、一般的にはS50Cや調質鋼と呼ばれる予め硬度が調整された鋼材(HRC30~40程度)、SKD61などの焼き入れ鋼など、用途に応じた硬度の鋼材を使用します。
金型の材質に硬度が必要な理由は、大量生産を行っても金型が損傷しないようにするためです。


簡易金型と量産金型との違い

量産金型は硬度の高い材質を使用し、何十万ショットも成形できるよう耐久度を高めてあります。
簡易金型は量産金型ほど頑丈な造りを必要としない製品形状と生産数に適しています。
どのくらい成形するかわからないけど、市場投入のために金型は起工したい、成形数量は少ないが製品の材質や形状を指定して作りたい場合などは、量産金型よりも簡易金型が適していることがあります。
弊社では試作段階での金型製作や小ロット量産用の金型としての製作実績が数多くあります。
※ 簡易型で製作した場合、社内で成形する事を想定しているため、社外への持ち出し(売り型)は行っておりません。


簡易型の認識


では簡易金型とはどのようなものなのでしょうか。
大量生産用の量産金型の製作方法、構造と比べて、材質は良好な加工性質を持つアルミニウム合金を採用し、必要最小限の簡易的な構造に工夫した金型と認識しています。
特にアルミニウム合金を採用したアルミ金型は30年以上前から取組み、加工テストを重ねているため、私たちが最も得意とする分野です。
製品形状によってはアルミよりも鋼材を用いた方が良い場合があります。
どのような金型構造、金型材質にするかは製品形状を確認し、都度提案させて頂いています。

 


複雑な形状への対応


コネクタなどの複雑な形状やPPSといった高温で使用される樹脂にはアルミ金型では対応できない場合があります。
複雑な形状の場合には硬度の高い鋼材を使う事が望ましいのですが、金型製作時の加工性などを考え、必要な部分だけは高硬度の鋼材を使い、比較的簡易的な形状部分にはアルミニウム合金を使う、鉄とアルミのハイブリッド金型で対応しています。
また形状が簡易的であっても、高温下で長時間成形持続する場合にはアルミの機械的性質が低下するため、アルミは使用せず鋼材で金型を製作する場合があります。

 


金型材で使用している主な材質

アルミニウム / S50C / NAK55 / NAK80 / SP300 / SP400 / PX5 / STAVAX / SKD61 / 等

 


▲ このページのTOPへ